何回かに分けて自分が感じた『レプリカ公演ならではの事』を書いて行きたいと思います。
あくまでも私の見解ですので、もし誤認識などありましたらご指摘頂ければ幸いです。。
稽古場では『芝居』『ダンス』『音楽』の3つの内容の稽古が演出チーム・振付チーム・音楽チームにより行われます。
各チームとキャストが稽古時間割に沿って各稽古場に移動します。
初めてのレプリカ公演では稽古場が6部屋ありました。
舞台部は朝の全体集合の後各稽古場に散らばり、時間毎に小道具や稽古衣裳の移動をして、稽古の終わった部屋から掃除をして全体終礼。稽古中に小道具が足りない場合も、稽古場内に1人しかいないときは抜けられないのでグループLineで連絡を取り合いました。
スケジュールや転換表などの資料は基本的にDropboxとGoogleスプレッドシートで共有し、必要な物だけプリントアウトを使用しました。
通常の公演では稽古スケジュール管理を演出助手の方が担当してくれますが、レプリカ公演の場合は『演出チーム』の一員となる為それが難しくなります。そして『芝居』の稽古がメインなので『ダンス』と『音楽』の稽古は見ることが中々できません。3種類の稽古に参加出来るのは、キャストと舞台部(と立ち会いの制作部)になります。
その為、稽古スケジュールは海外チームの案を元にステージマネージャーが日々作成・配信します。
制作部が稽古スケジュールを行っているカンパニーもあると思いますが、海外では稽古場で必要な事〜スケジュール管理・稽古道具手配・ケータリング・各スタッフへの連絡・レポート配信等〜はステージマネージメントチームの管轄のようです。
稽古の後半と重なって劇場の仕込みが始まります。その為日本の『舞台監督』と違い、『ステージマネージャー』は仕込みには参加しません。
テクニカル全体の取りまとめはプロダクション・マネージャーが行います。テクニカル・ディレクター(技術監督)が入る場合と、プロダクション・マネージャーがテクニカル・ディレクターを兼任する場合があります。
図面・仕込みスケジュールの作成、各テクニカル部署との調整、搬入・仕込み〜照明プロット辺り迄の全体進行を担当します。
ステージ・マネージャーはその後劇場入りします。『ドライテック』(転換稽古)以降の『テクリハ』(舞台稽古)、プレビュー、そして公演の全体進行を行います。
〜次回に続く〜
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